タルラークサーバーで活動中の「ケロちゅう」が書くブログです。
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本日 演劇イベント!
2008年10月07日 (火) | 編集 |
こんにちはー、ケロちゅうです。

本日10月7日はギルドるるいえの創設日…そしてその記念に行われる演劇イベントの日ですね!
演劇イベントの開催日時は10月7日の22時、場所はキホールサーバーの3chイメンマハ公演場となっております。

お時間があれば是非遊びに来て下さいっ。


…という訳で、その劇の前話(プロローグ)部分となる「昔話1~7」をまとめたやつを下に載せておきますね!


昔々、まだエルフとジャイアントがあちこちで激しい争いを繰り広げていた時代のお話。
ある所に、「たぬき堂」と呼ばれる小さな食堂が一軒建っていました。

たぬき堂は幼い姉妹2人で切り盛りしており、その生活は決して楽なものではありませんでした。
しかしその姉妹はどんな時も笑顔を絶やさず、少しでも、この時代に疲れた人々の励みになればと一生懸命働きました。

そして、そんな姉妹の噂を聞いてか聞かずか、徐々にですが客足も伸び始め、遂には行列ができるまでのお店になりました。

そんなある日のこと、姉妹は近くにあるエルフの村がジャイアント部隊の攻撃を受け、食料の確保もままならない状態であることを知らされます。
それを聞いた姉妹はなんのためらいもなく、すぐさま炊き出しの準備に取り掛かります。
そしてエルフの村に向かって、その小さな歩みを進めるのでした・・・。



エルフの村は、大きな悲しみに包まれていました。
家は焼かれ、畑は潰され、村の外れの方には戦死者のものと思われる墓がいくつもたっています。
そう・・・まるで村全体が泣いているようでした。

それでも、エルフ軍の奮闘によりなんとか村の中心部への侵入は阻止したようで、中央広場の大樹の元に皆が集まり、傷の手当をしたり、何かを話し合ったりしています。

するとどこからか、明らかに場違いな・・・軽快で明るい笛の音が聞こえてくるではありませんか。
広場にいたエルフたちは一斉にその音の方へと目を向けます。
そしてその目線の先には、笛を吹きながら歩いて来る幼い姉妹の姿がありました。

エルフたちは姉妹に敵意がない事を感じ取ったのか・・・はたまた呆気に取られて動けなかったのか、しばらくそのまま様子を見ていました。
・・・が、そうしている間にも姉は着々と炊き出しの準備を進めていきます。
妹はというと、姉の横で聞くに堪えない下手な演奏をひたすら続けていました。


そして炊き出しの準備が終わると、姉妹は村全体に響き渡るほどの大声でこう言いました。

「「さぁ、召し上がれ!!」」

・・・炊き出し屋台の前にはあっという間に行列ができました。



エルフの村からの帰り道・・・。
姉妹はエルフの村でお礼として貰った『大樹の実』を、釘いるように見つめていました。

エルフたちの話によるとこの実は相当貴重なものらしく、数十年の内に5・6個しか実らない上・・・人が食べられるほど良質なものは更にその中の1・2個だけだそうです。
そしてその効果も奇妙なもので、食べた者に対して〝今一番望んでいる力″を与えてくれるとかなんとか・・・。

姉妹はそんな貴重なものを貰ってしまってよいものか悩みましたが、エルフたちの強い薦めもあり・・・結局は貰う事にしました。

また、その実を貰う際に、姉妹は村に代々伝わる古い言い伝えも教えてもらいました。
その内容は、『弓族と巨族が争う時、大樹の力を借りし白き戦士が現れ、この争いを鎮めるであろう』・・・というもので、妹は目をキラキラと輝かせてその話に聞き入っていました。


・・・そして、姉妹がエルフの村を出てから15分ほど経った頃でしょうか。
ちょうど丘の中腹辺りを歩いている時、姉がふと足を止めました。
それに気付いた妹がどうしたのかと尋ねると。
「エルフの村に忘れ物をしたので先に村まで帰っていてほしい」との事。

しっかり者の姉が忘れ物とは珍しい。
そう思いながらも妹はそれを了解し、1人で自分の村へ帰る事にしました。


妹が姉と別れてしばらく歩くと、丘の上の開けた場所に着きました。
ここからだと自分の村もエルフの村も一望できます。
妹は休憩がてら、この場所で姉を待つ事にしました。

そして背負っていた荷物を降ろし、何気なくエルフの村を見た妹は・・・・目を見開き、凍り付きました。
・・・つい先程まで自分たちがいたエルフの村から、濛々と黒い煙が立ち上っているのです。




―――妹は走りました。



・・・妹は、先程の姉の態度を疑問に思っていました。


こう見えて、妹はあまり体が丈夫な方ではありません。
いえ、むしろ病弱と言ってもいいでしょう。
今でこそ姉の付き添いの元でこうやって遠出もできていますが、昔は度々発作を起こしており、外出は愚か・・・家事の手伝いもままならないほど弱々しい体をしていました。

今では発作もめっきり起きなくなったとはいえ、そんな妹をよく知る姉が、妹を1人で村まで帰らせるような事をするでしょうか?

それだけではありません。
「忘れ物を取りに行く」と言った姉の顔は、忘れ物を取りに行くそれではありませんでした。
そう・・・どこか違和感のある、ぎこちない笑顔。
無理やりに作る笑顔・・・。


妹は全速力でエルフの村へと向かいます。
力の限りで地面を蹴り、ちぎれるほどに腕を振り、必死で足を動かし続けます。

ドクンッ!…ドクンッ!……

胸が苦しくなるのを感じながらも、妹は走るのを止めません。
只ひたすらに、エルフの村を目指して走り続けます・・・。



エルフの村に着いた妹は、言葉を失いました。
そしてその場に力なく・・・座り込みました。

エルフの村は、燃えていました。
ゴウゴウと音を立て・・・燃えていました。


・・・そして妹は、見つけてしまいました。
村の入り口でうつ伏せに倒れている、背中を真っ赤に染めた少女を。
自分とお揃いの花飾りを付けた、白髪の少女を。

妹はゆっくりと立ち上がると、疲れ切った体を引きずりながらも少しずつ・・・少しずつ・・・その少女の元へと近寄っていきます。
そして震える声でそっと一言、声を掛けました。

すると少女の指が ピクンッ と動き・・・・小さな、本当に小さな声で、自分の名前を呼び返してきました。

妹はやっとその時、そこに倒れている少女が自分の姉だという事を理解する事ができました。
そして何度も何度も名前を叫びながら、弱りきった・・・背中を真っ赤に染めた姉を抱きかかえます。


・・・とその時。
突然、妹の背後から馬の足音が聞こえてきました。
それも1頭や2頭ではありません。
かなりの数です。

そしてそれは次第に地響きへと変わり、土煙を上げながらものすごいスピードでこちらへ近付いてきます。
そう、それはエルフ軍の増援部隊でした。


それを見た妹の顔はパァッと明るくなります。
『エルフ軍の応援が来てくれた。これで姉は治療してもらえる!姉は助かる!』
そう思った妹はエルフ軍の増援部隊に向かって大きく大きく手を振ります。

それに気付いたのか、先頭を行く隊長格と思われるエルフがチラッと。妹と・・・そばに倒れている姉の方に目をやります。

そして・・・・。


エルフ軍は何事も無かったかのように、何も見なかったかのように、姉妹の横を走り抜けていきました・・・。



・・・妹は一瞬、何が起こったのか解りませんでした。
エルフとは確かに目が合いました。
こちらの状況には気付いているはずです。

それなのに、何故・・・・?
何故エルフは、私たちを無視して走り去ってしまったの・・・?


私たちが『人間』だから


・・・・そう、なの?
私たちがエルフじゃなかったから。
私たちが人間だったから・・・・エルフたちは助けてくれなかったの?
同族じゃないなら、助ける価値も義務も無い・・・と?
そういう事なの・・・?


――「困った時はお互い様!」

それが姉妹の口癖でした。

・・・エルフの村に炊き出しに行く際、姉妹は村の皆に猛反対されしました。
当然です。姉妹が行こうとしてる場所は戦場の真っ只中。
エルフ軍とジャイアント軍の戦闘に巻き込まれる可能性は十分にあります。

それでも姉妹は・・・笑いながら、いつもの口癖を言います。
「困った時はお互い様!」


・・・妹は、絶望しました。
そう思っていたのは自分たちだけなのだと。
そう信じていたのは自分たちだけなのだと。

妹は憎みました。
姉をこんな姿にしたジャイアントたちを。

妹は恨みました。
姉を見捨てたエルフたちを。

妹は呪いました。
姉の行動を疑問に思いながらも止められなかった・・・・自分自身を。

そして妹は強く望みます。
『この不毛な争いを終わらせる力が欲しい』・・・と。



エルフ軍の思わぬ抵抗に苦戦するジャイアント軍。
広場の制圧には十分過ぎるほどの兵力で臨んだ今回の進軍ですが、途中から来たエルフ軍の応援部隊が手強く、しかも広場にいるエルフたちとの挟み撃ち状態。

この状態が長く続くとまずい・・・。
そう考えたジャイアント軍の隊長は、皆に退却命令を出します。
応援に来たエルフたちも、村の救援活動がある為そうそう深追いはしてこないはずです。

陣形を変え、一点突破でエルフ軍の包囲を突き破るジャイアント軍。
村の入り口付近まで来たところで後ろを振り返ると・・・エルフの追っ手は1人も来ていません。
どうやらジャイアント軍がエルフの村に与えた被害は甚大らしく、エルフたちは皆村の救援活動にあたっているようです。

これならば逃げ切れる。
そう安堵し、ジャイアント軍の隊長が再度号令を出そうとした時です・・・。

強烈な白い光が、ジャイアントたちを包み込みました。





その強烈な光は、広場にいたエルフたちにも見て取れました。
村の入り口付近・・・ちょうどジャイアント軍が撤退していった方角からです。

エルフ軍の数名は調査の為、その光の方へと馬を走らせます。
・・・そして見付けました。

ジャイアントたちの屍の上に立つ、白き者の姿を。
ジャイアントとも、エルフとも違う・・・圧倒的な『力』を放つ、その白き者の姿を。

ジャイアント軍を倒したという事は、我々の味方か・・・?
不思議に思いながらも、エルフ軍の1人がその白き者に声を掛けるべく近寄ります。
・・・と、その時っ。

白き者が突然、本当に突然に・・・甲高い声を上げ笑い始めました。
そして笑いながら、エルフたちの方へゆっくり・・・ゆっくりと、その歩みを進めていきます。

そこでエルフたちは感じ取ります。
この者の異常さを!敵意を!

エルフの1人は、震える声で呟きます。
「こいつは・・・味方なんかじゃない」


・・・ポツポツと、雨が降り始めました。





『弓族と巨族が争う時、大樹の力を借りし白き戦士が現れ、この争いを鎮めるであろう』


ピクリとも動かなくなったエルフたちを見て、白き者は思います。

――何故争いは起きるのか


そして段々と激しくなる雨の中、誰に対して言うでもなく・・・こう呟きます。

「争う人がみーんないなくなれば、戦争なんて起きないのに・・・」

「そうだよね。お姉ちゃん・・・」

焼け焦げた大樹の根本で、少女が・・・泣いていました。
コメント
この記事へのコメント
楽しみ~
お初です^^龍星花火と申します。
マビノギで演劇ってなんだかわくわくしてきますねぇ~

見に行けたら行きたいと思っております。
本番頑張ってくださいね~^^
2008/10/07(Tue) 10:17 | URL  | 龍星花火 #-[ 編集]
初めましてっ、こんにちは!
ええ、マビノギの演劇ってあまり見ませんし新鮮ですよね!
ありがとう、頑張りますっ。
2008/10/07(Tue) 12:57 | URL  | ケロちゅう #-[ 編集]
こんばんわ♪
いつ演劇イベントなさるのかと気になっていました♪
今日ブログ見に来てよかったわぁ♪
演劇見に行くね♪
2008/10/07(Tue) 17:52 | URL  | くみ姫 #-[ 編集]
これはこれは・・・宣伝不足だったようで、すみません。
はいっ、お待ちしています。
2008/10/07(Tue) 17:59 | URL  | ケロちゅう #-[ 編集]
間に合わなかった・・・
ショック_| ̄|○
2008/10/08(Wed) 00:52 | URL  | ミゼラ #-[ 編集]
動画を撮ってくれている人がいますので、その方からの連絡を待ちましょう!
2008/10/08(Wed) 07:49 | URL  | ケロちゅう #-[ 編集]
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